内容説明
八王子城を小説で紹介!戦国の用語説明、今の地名入り、時代背景の解説あり、戦国時代の雑学いっぱい。面白いこと載っている!真田幸村も参戦。日本に1つのレースガラス。城には険しいところあり。北条は親子、兄弟争いなし。忍者風魔小太郎が大活躍。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
19
天正18年の八王子城落城をその前日譚から描く哀しい物語。こんなこともあったんだろうな、と同城好きには興味深い一冊。北条家と同時代の戦いに関する豆知識や隣接する高尾山の戦国時代の様子など目を引く言及も多く、読みながら往時のここは現代のここかと分かる工夫も嬉しい。巻末には今日判明している八王子城とその関連陣地の図解が収録され、改めて巨大で複雑な縄張に驚く。北条家の期待を背負って築かれながらも、能力を発揮できずあえなく滅ぶ姿はどこか軍艦武蔵や大和を想起させ、有力なものを真に有力ならしめる難しさを思わされる。2017/04/02
クサバナリスト
9
伊東潤著『北条氏照』で八王子城落城は読んでたので、特に目新しいものはなかった。図書館の新刊コーナーにあったので借りたのだが、趣味が高じて出版したようなものかと思います。2017/06/24
yamakujira
4
八王子城の落城をえがいた小説なんだけれど、架空の主人公とともに攻防の表層をなぞるような物語からは、開戦に至るまでの緊迫感も、戦場の迫力も、落城の悲哀も伝わらない。八王子城の各拠点の場所を現在の地名と対比させるのは興味深いのに、地図がおろそかだから効果半減、せっかくの素材を生かしきれてない。解説私見と謳った考証もお粗末だから、たぶん、歴史好きな地元のお年寄りの自費出版なんだろうな。ふだん歴史に興味がなく、八王子城のことをまったく知らない人に向けた入門書としては、読みやすくていいのかも。 (★★☆☆☆)2017/07/25
Ryuji
2
★★★☆☆この本は自費出版かなにかだろうか・・・?八王子城落城を舞台にした小説???だが、ちょっと小説というには稚拙というか何とも言えない本でした(架空の人物を主人公にしたりと、著者の努力は感じるのだが)。それなりに史料・資料は読み込んで書かれたようなので、八王子城を知る入門書には丁度良い感じがする。きっと小田原・北条と八王子が好きな人が書いたのでしょう。2017/08/04