内容説明
NOの研究は依然として多くのサイエンティストの興味の的であることは確かである。NOの研究はまだ終わってはいない。我が国でもNO学会を発足する準備がなされている。本書は、これからNO研究をめざす方々、そして、これまでNOのみならず別の領域でも研究されている方々への、研究の懸け橋となることを望んで編集されている。サイエンスが、他の領域とのクロストークによって著しい発展をすることは、科学の歴史が数多く教えてくれているからである。
目次
概論 NO:活性酸素、抗酸化酵素とのクロストーク
第1章 NOの産生、調節、反応(NO産生とNO合成酵素(NOS)
NOとアルギニン代謝のクロストーク ほか)
第2章 NOの生理作用と病態(循環器疾患とNO;炎症とNO―NOおよび反応性窒素酸化物の作用の二面性 ほか)
第3章 NOと薬剤(NO合成酵素阻害薬、NO消去薬、NO供与薬;NOの治療への応用―ニトログリセリンからバイアグラまで)