出版社内容情報
《内容》 救急時の処置は時間との戦いでもあります.本書は救命救急の現場で対面する基本的で重要な事項をQ&A形式でまとめました.「意識障害患者への必要な検査は?」「心肺停止患者に心肺蘇生時に使用される昇圧薬は?」など130におよぶQはどれも基本的で重要.丁寧な解説を読めば,さっそく今日の当直から応用できます.研修医,当直医,医学部の高学年生の方に最適な,Q&A形式の救急の入門テキスト.
《目次》
知識・対処編
■CPAOAと心肺蘇生法(ガイドライン2000に基づいて)
Q 1 心肺停止患者の心肺蘇生時に使用される昇圧薬は?
Q 2 心停止患者への心肺蘇生中に炭酸水素ナトリウムを
投与すべきですか?
Q 3 心停止の3種類をあげてください
Q 4 院外心肺停止患者で心電図上に心室細動を認めた場合の対処法は?
Q 5 救急救命士の特定行為とは何ですか?
他
■呼吸器疾患
Q11 呼吸不全への対処法は?
Q12 呼吸器重症感染症への対応は?
Q13 慢性閉塞性肺疾患急性増悪への対応は?
Q14 気管支喘息発作への対応は?
■ショック
Q15 ショックとは?
Q16 ショックの症状・診断は?
Q17 ショックにはどのような分類がありますか?
Q18 ショックの治療のコツとポイントは?
Q19 循環血液量減少性ショック(hypovolemic shock)とは?
他
■意識障害
Q23 意識障害患者の初期診療における3つの要点は?
Q24 意識障害患者をみた場合の必要な検査は?
Q25 意識障害を来しうる疾患を簡単にリストアップする方法は?
Q26 脳出血の原因として最も注意すべき疾患は?
Q27 くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)患者の初期診療で
注意すべき点は?
他
■中 毒
Q33 有機リン中毒では,どのような神経症状が出るでしょうか?
Q34 パラコート中毒にはどのような治療が行なわれているでしょうか?
Q35 ヒ素中毒の急性期症状はどんな症状でしょうか?
Q36 MDMA(エクスタシー)やマジックマッシュルームは
“合法ドラッグ”ですか?
他
■外 傷
Q40 運ばれてくる外傷患者の治療にあたって,必要な診療体制は?
Q41 重症の外傷患者が運ばれてきたとき最初に行なう診療手順を教えてください
Q42 外傷によるショックの鑑別と治療法は?
Q43 胸部外傷で遭遇する危険な病態とその処置は?
Q44 腹部外傷の診断と治療で重要なことは?
Q45 重度頭部外傷で脳神経外科医をコールするべき病態は?
他
■熱傷と凍傷
Q50 II度熱傷 SDB(superficial dermal burn)とDDB(deep dermal burn)の見分け方は?
Q51 水疱はつぶすべきですか?
Q52 熱傷創の冷却はどのように行ないますか?
Q53 気道熱傷の疑いのある熱傷患者は入院させるべきですか?
他
■体温異常
Q56 熱中症の重症度はどうやって判断しますか?
Q57 熱中症の治療に絶対欠かせないものは何ですか?
Q58 偶発性低体温の診断には何が最も信頼できますか?
Q59 低体温の治療として復温するにはどうしたらよいですか?
■その他(発熱・頭痛・胸痛・腹痛・嘔吐・めまい・アナフィラキシー・
失神)
Q60 発熱を主訴に来院した患者さんでは,解熱薬を処方するべきですか?
Q61 危険な頭痛を見分ける方法はありますか?
Q62 胸痛で発症する疾患のうち致死的になりうる,緊急性の高い疾患は?
Q63 腹痛を訴える患者さんには鎮痛薬を投与するべきでしょうか?
Q64 頻回に嘔吐を繰り返す患者さんでまず気をつけることは?
他
■小児救急
Q68 小児救急における骨髄針の使い方は?
Q69 救急外来で小児発熱患者を診る時の注意点は?
Q70 救急外来における小児の気道症状に対する対処は?
Q71 救急外来で小児の消化器症状を診る時,忘れてはならない疾患は?
■産科救急
Q72 妊娠初期の出血と下腹痛を起こす疾患の鑑別は?
Q73 妊娠中毒症の高血圧緊急症での降圧薬の選択は?
Q74 羊水塞栓症の治療のポイントは?
Q75 肺塞栓症の診断のポイントは?
Q76 産後弛緩出血の対処法は?
症例検討編
●院外心肺停止患者に対する救命救急
Q1 本例で“病院到着時にはPEAの波形を認めており,まずは速やかに電気ショックを施行すべきである”という処置は正しいですか?/Q2 初療時に使用したバソプレシンとはなんですか?/他
●肺血栓塞栓症に対する対処
Q4 まず肺血栓塞栓症の症状と病態の特徴をあげてください/Q5 肺血栓塞栓症の診断は何から手をつけますか?/他
●ショックに対する救命救急
Q8 すぐ行なうべき処置は?/Q9 ショックの原因として考えられる病態は?
●くも膜下出血に対する救命処置
目次
知識・対処編(CPAOAと心肺蘇生法(ガイドライン2000に基づいて)
呼吸器疾患
ショック
意識障害
中毒
外傷
熱傷と凍傷
体温異常
その他(発熱・頭痛・胸痛・腹痛・嘔吐・めまい・アナフィラキシー・失神)
小児救急
産科救急)
症例検討編
著者等紹介
三宅康史[ミヤケヤスフミ]
さいたま赤十字病院救命救急センター・集中治療部
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。