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出版社内容情報
《内容》 「ぜんぜん眠れない」「死んでしまいたい」「治療を受けたくない」
こんな患者さんの訴えにどのように対応すればよいか,困ったことはありませんか?
精神科の知識は上のような訴えや精神疾患をもつ患者さんにうまく対応するために必要なだけでなく,患者さんとのコミュニケーションを円滑にするため,また医療者自身がメンタルヘルスを保つためにも有用です.
本書は主に精神科以外の診療科に進む研修医やプライマリケア医に向けて,医師としてぜひ心得ておきたい精神科の知識を具体例をあげてわかりやすく解説しています.日常診療でよくみられる精神症状や救急外来で出合う精神疾患にどう対応するべきか,精神科医との連携のしかたなど,臨床のあらゆる場面ですぐに活かせる内容がコンパクトにまとめられており,ずっと手元で活躍することまちがいなしの一冊です!
《目次》
序 章 ようこそ精神科へ
はじめに ― 精神科で学ぶべきこと
第1章 主要な精神症状と問題行動
1)だんだん物忘れがひどくなってきた
2)頭のけがのあと怒りっぽくなった
3)夜間不穏状態となり,火事だと言ってさわぐ
4)酔って失敗ばかりしているのに,酒をやめられない
5)誰もいないのに声が聞こえるという
6)誰かに殺されるとおびえる
7)大声でわけのわからないことを言い,動き回る
8)ほとんど動かず,一言もしゃべらない
9)元気で上機嫌だが,何ごともやりすぎる
10)「気が沈んで,何をする元気もない」
11)「気持ちが落ち着かず,動悸を感じ,ひどく心細い
12)「ばからしいと思うのに手洗いをやめられない」
13)「病気のことが心配でたまらない」
14)神経学的な診察や検査で何も異常がないのに,立つことができない
15)「医者は大丈夫だというが,体がふらふらしてつらい.心配でたまらない」
16)食事を摂らない
17)「眠れない」
18)「死にたい」
19)(身体疾患の)治療を拒否する
20)病棟で怒りっぽくトラブルが絶えない
21)セルフケアを守れない
22)医療者に個人的な交際を求める
第2章 主要な精神疾患
1) 伝統的診断分類と操作的診断分類
2) 認知症とその原因になる主要な疾患
3) せん妄とその原因となる主要な疾患
4) アルコール依存症候群
5) 精神作用物質による精神および行動の障害
6) 統合失調症
7) 気分障害
8) 不安障害
9) 強迫性障害
10)適応障害および重度ストレス反応
11)解離性・転換性障害
12)身体表現性障害
13)摂食障害
14)不眠症
15)人格障害,主に境界性人格障害
16)心身症
第3章 精神科治療とその日常臨床ヘの応用
<A 薬物療法>
<B 心理社会的アプローチ>
<C そのほかに知っておくべきこと>
第4章 いろいろな臨床場面での精神医学的問題
1) プライマリケアでみる精神疾患とその対応
2) 救急外来 ・ 救命救急センターでみる精神疾患とその対応
3) 身体疾患のために一般病棟に入院した統合失調症患者への対応
4) 重症身体疾患患者の心理・精神症状とその対応
5) 緩和医療でみる精神疾患とその対応
第5章 リエゾン精神医学と医療者のメンタルヘルスケア
1) リエゾン精神医学
2) 医療者自身のメンタルヘルスケア