出版社内容情報
《内容》 糖尿病や循環器疾患などの疾患関連遺伝子のゲノム解析から，トランスクリプトーム，プロテオームなどの網羅的解析とそのためのデータベース構築，システムバイオロジー，有効なsiRNA設計法まで，第一線の研究者が解説．さらに大規模な解析を進めるうえで必要な社会的基盤の整備についても採り上げ，今後の展開が注目されるゲノム医科学の最先端を多角的に紹介します．
《目次》
序 菅野純夫
概論：21世紀の医学をつくる 菅野純夫
第1章 疾患ゲノム解析
1. 単因子病のゲノム解析 新川詔夫
2. 脳神経病の遺伝子解析 後藤 順，辻 省次
3. 2型糖尿病の遺伝子解析 原 一雄，門脇 孝
4. 遺伝子多型による冠動脈疾患リスクの予測 横田充弘
5. SNPを用いた体系的アソシエーション・スタディによる疾患遺伝子研究への期待と現実
田嶋 敦，井ノ上 逸朗
6. 遺伝カウンセリング 福嶋義光
7. 英国バイオバンクプロジェクト 増井 徹，高田容子
第2章 トランスクリプトーム解析と遺伝子機能解析
1. 遺伝子発現解析とデータ解析 星田有人，油谷浩幸
2. 発現ネットワーク 小川 ちひろ，鈴木治和，林崎良英
3. 転写開始点データベースDBTSSの構築と転写制御領域の網羅的解析
鈴木 穣，橋本真一，山下理宇，中井謙太，菅野純夫
4. 大腸菌からヒトまで保存された遺伝子発現ダイナミクスのシステムバイオロジー
上田泰己
5. RNAiの原理と有効なsiRNA設計法 程 久美子，西郷 薫
第3章 プロテオーム解析とメタボローム解析
1. 疾患プロテオミクスへのアプローチ 前田忠計，大石正道
2. 大規模タンパク質相互作用ネットワーク解析 夏目 徹
3. ヒトタンパク質の網羅的発現のための基盤構築
五島直樹，木須康智，田中茂生，兼堀恵一，今本文男，菅野純夫，磯貝隆夫，野村信夫
4. ペプチドーム解析の現状と展望 佐々木 一樹，磯山正治，南野直人
5. メタボローム解析の進展と創薬への応用 大岸治行，曽我朋義，冨田 勝
第4章 バイオインフォマティクスと疾患データベース
1. オントロジを使おう 小林義行，中江裕樹
2. ネットワーク生物学における情報解析 阿久津 達也
3. ERKシグナル伝達ネットワークのシステムバイオロジー 笹川 覚，尾崎裕一，黒田真也
4. KEGGデータベースとその疾患解析への応用
Vachiranee Limviphuvadh，五斗 進，金久 實
5. 多施設間における臨床情報の共有化 坂本憲広
6. 循環器疾患における臨床情報管理システムとゲノム医療への応用
林 同文，永井良三
第5章 創薬とケムバイオ
1. ファルマコゲノミクスの現状 鎌谷直之
2. 低分子阻害剤によるタンパク質リン酸化の制御：構造変化と選択性
平井 剛，どど孝介，袖岡幹子
3. ケミカルゲノミクス－化合物の構造とゲノム情報を連結する 上杉志成
4. 最新のメディシナルケミストリー－ドラックライクな化合物ライブラリーの利用
長瀬 博
5. 創薬用化合物データベース－大学化合物プロジェクトの現状と展望
奥山 彬
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