- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
内容説明
香りにまつわる人と人との物語を綴り、日本の香りの歴史をやさしく語る。物語にちなむ香りのレシピ25点。
目次
1 日本の香り物語(源氏物語の香り―平安貴族の愛した渡来の薫物;陰翳礼讃―闇の中の香りの誘惑;正倉院の香り―聖武天皇に捧げた光明皇后の思い;菊花の契り―菊の香りに託された尽くせぬ思い ほか)
2 香りのレシピ(紫根染めの香包み;ふくら雀の香り雛;更紗の旅路の香入れ;菊の薬玉飾り ほか)
著者等紹介
渡辺敏子[ワタナベトシコ]
東京生まれ。香り研究家。自然の生みだしたフレグランスの研究と普及に努め1992年より「香り花房・かおりはなふさ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
29
香りは文化。どこの国にも香りにまつわる物語があるだろう。自分の国の香りについて知ることも教養のひとつかもしれません。この本では日本の香りの歴史が概観できるほか、源氏物語の香り、正倉院の香りなど古代の香りから近代の香水など、いくつかの切り口で香りの物語を楽しむことができます。実際の香りの調合レシピも掲載されていました。季節の香り、場所の香り、出来事の香り、そして思いを寄せる人の香り。目に見えない漂うものなのに、一度刻まれたら、私たちの胸はざわめき、あの日の記憶までよみがえるから不思議です。2016/10/22
mayumi
2
歴史と日本の香りの話。学校の勉強では学ぶことのない、知っておくと京都や奈良に旅した時に、楽しめそうなお話が満載でした。2013/03/04
りら
0
図書館で借りて読んだ。古典を読むときに、こういう知識があったなら、また違った角度で楽しめるのではないかと思った。お茶にも通じるので、興味深く読んだ。誤字(誤植?)が若干目に付いたのは残念だ。2013/03/20