内容説明
日本各地をはじめ、アジア、環太平洋、北米、インド、イスラム圏から東ヨーロッパなどにわたる地域を中心に、天と太陽・月・星などにまつわる神話伝承を、本来の、自然の力への畏敬の念をあらわした物語として再検討。神話研究をリードする15名の碩学による意義ある試み。
目次
世界神話における日月神話―ユーリ・ベレツィンの研究を中心に
日本人の空間認識―南北軸と東西軸
日本の風神雷神信仰―多度大社の一目連の神
伊勢朝熊山の縁起と星の神信仰
倉吉・東郷に伝わる「羽衣伝説」とその歴史的背景
高天原と神々と日月星辰
沖縄の星の神話
台湾高砂族ブヌン族の口頭伝承
朝鮮の神話と天空世界―アルタイ系諸民族の世界像と関連性をめぐって
神話的宇宙と英雄の世界―アイヌ叙事詩についてユーラシアの叙事詩研究からの覚え書
羽衣伝説と神の鳥
インド神話における天空の至高神
スラヴ神話の再建に向けて
北米先住民の天空神話
天空の神話の実態と観念
著者等紹介
篠田知和基[シノダチワキ]
1943年生。パリ大学博士。名古屋大学教授ほか歴任。現在、甲南大学人間科学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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