内容説明
妖しくも美しい翅ゆえに“歩く宝石”と呼ばれる甲虫オサムシ。その翅の輝きがうまれる秘密はもちろん、四季の生態や習性から、世界のオサムシの多様性、分子生物学が明かす系統と進化、遺跡や化石のオサムシが語る歴史、手塚治虫やファーブルとオサムシ、さらに捕まえ方・飼い方・標本のつくり方まで、昆虫ファンを惹きつけてやまない魅惑のすべてを収録する。
目次
第1部 歩く宝石の秘密(オサムシの暮らし;オサムシの体のつくり ほか)
第2部 オサムシの進化と分布の秘密(世界のオサムシの多様性;オサムシの系統進化とDNA ほか)
第3部 オサムシに魅せられた人びと(手塚治虫とオサムシ;ファーブルの観察したオサムシ ほか)
第4部 オサムシ調査に出かけよう(オサムシを探しに野外に出よう;オサムシの標本を作ろう ほか)
著者等紹介
川那部浩哉[カワナベヒロヤ]
滋賀県立琵琶湖博物館館長。京都大学名誉教授。理学博士。専門は生態学、生物・文化多様性論。丹後半島の宇川をおもなフィールドに、アフリカのタンガニイカ湖などで魚類の生態を見てきた
八尋克郎[ヤヒロカツロウ]
滋賀県立琶琵湖博物館専門学芸員。博士(農学)。専門は昆虫分類学。おもにオサムシ科甲虫の形態や系統進化を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シロうさぎ
5
昆虫大好きの漫画家は手塚治虫の命名の元となったオサムシ!オサムシの分布や生態や採集方法など、分かり易くまとまった良本です。実は、私も見たことがなかったのですが、近くの昆虫館で特別展示があったので、事前情報として読んでみました。昆虫館のオサムシ展示を数倍楽しめること間違いなしです。2025/09/12
松永松男
0
すばらしい内容2011/12/21
kaz
0
★★★☆☆ 採集から系統、生活史まで、“歩く宝石“オサムシ”に関する現在の知見をトピック的にまとめた一冊。オサムシ学の概略を知るのに適している。著者の一人の林久男氏が級友である故 手塚治虫氏との思い出を綴った章はとても興味深く読ませてもらった。2008/11/03




