書物の敵

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  • サイズ A5判/ページ数 221p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784896948493
  • NDC分類 020.4
  • Cコード C0090

内容説明

火や水の暴威、紙魚の襲撃、無法な製本屋や身勝手な書物蒐集家…愛する書物を破壊する「敵」に怒りの炎を燃やす著者が、天災人災の様々なエピソードを集め、自身の体験も交えながら軽妙洒脱に綴った英ヴィクトリア時代のベストセラー。書誌学の先達庄司浅水や寿岳文章らによって紹介され、わが国でも高名な古典的名著、待望の初完訳成る。

目次

第1章 火の暴威
第2章 水の脅威
第3章 ガスと熱気の悪行
第4章 埃と粗略の結果
第5章 無知と偏狭の罪
第6章 紙魚の襲撃
第7章 害獣と害虫の饗宴
第8章 製本屋の暴虐
第9章 蒐集家の身勝手
第10章 召使と子供の狼藉

著者等紹介

ブレイズ,ウィリアム[ブレイズ,ウィリアム][Blades,William]
1824~90。書誌学者。初期印刷本(およそ1500年までに印刷された書物)の研究に力をそそぎ、英国初の活版印刷業者ウィリアム・キャクストンの伝記・書誌を作成して、その研究史に不朽の足跡をのこした

高宮利行[タカミヤトシユキ]
1944年、東京生れ。慶応義塾大学文学部教授。慶応義塾大学とケンブリッジ大学の英文学博士課程修了。専攻分野は中世英文学、書誌学、デジタル書物学。現在、慶応義塾大学人文科学メディア研究センター(HUMI)所長、ゲスナー賞(書誌学)選考委員、シェフィールド大学名誉文学博士、ロンドン好古家協会フェロー

高橋勇[タカハシイサム]
1973年、東京生れ。慶応義塾大学文学部助手。慶応義塾大学大学院を単位取得退学。ケンブリッジ大学にて英文学博士号を取得。専攻分野は近現代英文学、ファンタジー、中世主義
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感想・レビュー

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たま

22
19世紀に書かれた書物の敵論。敵として火や水、ガスなどを取り上げ、文献を引用しつつ論を展開させる学術書ではあるけれど、とても親しみをもって読めました。それはたぶん、時代は違えど共通する本好きの気持ちやあるあるが詰まっていたからだと思います。「結語」に書かれてあることは特に心に響きました。改めて自分の本棚に入っている本、図書館の本の取り扱いを考えさせられる作品です。2013/04/07

唐橋史(史文庫~ふひとふみくら~)

3
偉大なる書誌学者ウィリアム・ブレイズの名著、というと堅苦しい学術書と思われるが、実際の中身はひねくれ者の困ったちゃんである著者が本への愛を暑苦しいほどに書き連ねた痛快エッセイである。ビブリオフォリアかくあるべし。ヴィクトリア朝時代の知識階級の研究姿勢を垣間見ることもできるし、何より、現代と変わらない本好きの一喜一憂がおもしろい。2013/06/08

刳森伸一

2
火や水、紙魚から召使、子供まで様々な書物の敵についてユーモアを交えて描いたエッセイ。ヴィクトリア時代の英国で書かれたものなので、現代日本とは状況はかなり違うが、本好きは、本に興味のない人間に苦労させられるのは変わらない。まあ、本に興味のない人間は、本好きに苦労させられているだろうけど。2014/02/05

きゅー

1
19世紀半ばの書誌学者が書いた書物の敵論。何が敵とされているかといえば火、水、埃、人間の無知と偏狭、紙魚、製本屋、蒐集家の身勝手、それに召使と子供の狼藉などなど。研究書とは異なり、わりと軽いタッチで楽しめた。この御仁、女性には厳しく「なぜに女という輩は(神よ、われを許したまえ!)男の書庫の中身を、そして掃除が必要かどうかをやたらと気にするのだろう。」などと嘆息する。そして、”春の大掃除”なる一大イベントに戦々恐々とするのはいつの時代も変わらないことなのだろうか。

東城

0
題名通り、「本の死亡原因一覧表」といった趣の本。自然災害も勿論だが、本を作るのも人間ならば本を破壊するのも人間であるという事実。本書では無知な人間、子供、女、製本業者等が敵として列挙されているが、結局の所モノマニアたる愛書家にとっては自分以外の全ての人間が「書物の敵」なのである。2016/05/31

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