内容説明
ユリ、バラ、アイリスが象徴するもの。マンドラゴラやトケイソウの秘密。神の化身のヒツジ、ライオン。さらにはドラゴンや一角獣まで登場する動植物の一大中世絵巻。ユイスマンスの傑作『大伽藍』の二章を訳出。
目次
『大伽藍』概要
神の植物(『大伽藍』第十章)
神の動物(『大伽藍』第十四章)
著者等紹介
ユイスマンス,ジョリ=カルル[ユイスマンス,ジョリカルル][Huysmans,Joris‐Karl]
1848年パリ生まれ。聖ルイ高校を卒業したあと、内務省に入り小官吏として晩年まで勤務しながら文筆活動を続ける。1907年没
野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年埼玉県生まれ。詩人。詩集『特性のない陽のもとに』で歴程新鋭賞、詩集『風の配分』で高見順賞
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感想・レビュー
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ラウリスタ~
4
ユイスマンス『大伽藍』のわずか二章分の訳。日本語では『大伽藍』の不完全訳しかないので、それを埋めるもの。とはいえ、これも中途半端な穴埋め。そこまでするぐらいだったら、さっさと完全訳作ればいいのだが、いかんせん受容がないし、研究者も少ない。文句ばかり言ったが、この本自体は綺麗な装丁に、豊富な図版とわりと好印象。ニッチな分野ではあるが、この内容自体に興味を持つ人は読むのかな?ユイスマンスの他の訳書にはもっと読まれてないのがあるから、こんな形でも出版されることはいいことなのか。2012/12/19
堆朱椿
2
「大伽藍」でカットされた2章分。小さくて白黒でも写真が載っているのはとても嬉しい。写真付きの完訳本お願いします。2015/08/31
蔦屋
1
難しい。1898年作。大伽藍とはシャルトル大聖堂2025/07/02
人見知り
0
僕がなめたいのは、君っ2008/05/22