感想・レビュー
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roughfractus02
8
大学予備門入退学と帰郷、年末の渡米(1885-6)、西海岸到着とミシガン州ランシングの州立農学校入学、退学後アナバー滞在時の『大日本』主筆、『珍事新報』発行(1887-90)、フロリダからキューバを放浪(1991)、フロリダに戻りさらに渡英(1892)、ロンドン滞在と大英博物館での独学(1993-6)。以上12年の日記が本書に収録される。民権運動への関心や異国での自然観察、植物採集の記述に体感的な気象記録や洒脱な都々逸が混ざる。著者の属したコミュニティや人脈、19世紀末の東西の知識流通の傾向も想像できる。2022/11/21