目次
植物と生命の起源
クロロフィルの奇跡
植物から動物へ
大地の征服―藻類から樹木へ
性の進化
樹木―根から頂きへ
限りない適応作用
植物に仕える動物
罠を張る植物たち
あらゆる試練に耐える生命力
第三の界
人間と植物の力
実際的な植物学
『自然の魔術』
官能の庭
犠牲となる神
命の水
穀物と歴史
進歩と非宗教化
植物の本当の魔術〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sibafu
2
フランスの随筆家、作家のジャック・ブロス。『世界樹木神話』の著者でもある。この『植物の魔術』はエッセイのような植物学の本のような不思議な本。著者自身もこの本も神秘性に少し偏っていて色物という感じだけど、そこが好きでもある。植物の進化などを総合的に論じた第一部は特によかった。植物別に論じた第二部は、コーヒーノキ、タバコ、茶、アサなどがよかったかな。やはりこの人は、植物の中毒性や毒について論じている時が一番面白いかもしれない。神秘的で文学的なものが見え隠れしていて。2013/04/14
もけうに
1
前半は植物から見る壮大な地球史、後半は植物図鑑。到底面白くなりそうにない題材なのに、物語のような筆致で、門外漢が読んでも大層面白い。所々知識が古いのは、原著がかなり前に書かれたから。著者は日本にも造詣が深く、知識の幅広さに感服する。2020/02/07
rbyawa
1
e006、後半は植物固有の種の話なんですが、前半がお国の事情やら宗教やら、植物学そのものの変遷を語った詩的な内容になっていまして、少し古いフランス人作家の本なんだよね、と言われてちょっと納得。正直なところ擬態する植物とか、食虫植物などに関しては最近はごく普通に知られていたのでそれが世に知られた時点で「植物学者が憤慨した」というのは不思議な言い回しだったんですが、確かに動物が植物を捕食するというのを絶対の方針だと信じていたらそう感じることもありうるのかなぁ、と。今もまだ植物学は途中で、まだ揺らぐんだろうね。2014/01/06
fried_bogy
0
好感が持てるのは彼の謙虚さのためかも知れない。2024/04/11
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