内容説明
樹木サイドから展開する新たな種子散布論!!樹木は動物を利用している。美味しい木の実を運賃に、動物にタネを運んでもらう。でも、全部食べ尽くされたら、どうする?大事な種子まで消化されないためにはどうしたらいい?あまりに深く埋められたら、どうやって芽をだせばいい?長年の、苗木づくり・森づくりの実践から、樹木の戦略を見事に解き明かし、新たな視点で散布論を展開する。
目次
1章 樹木の果実と種子のつくり(「木の実」の誕生;被子植物の果実のつくり ほか)
2章 種子散布の意義と方法(世代交代;親木から離れる ほか)
3章 動物散布の種類(被食型散布;貯食型散布 ほか)
4章 動物散布に対する樹木の対応(種皮の硬化;地下子葉性の発芽 ほか)
5章 樹木と散布動物との相互関係