内容説明
住生活の知恵や工夫を21世紀に伝える貴重な記録。日本人の暮らしと住まいのユニークさに惹かれたモースが300余点の図版と共に綴る詳細な観察記録。
目次
家屋
家屋の形態
家屋内部
入口と入り道
庭園
雑事
古代家屋
日本本土周辺の家屋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書依存症
0
大森貝塚を発見した人という予備知識しかなかったモース。人としても魅力的な人物だった。明治維新後、欧米からやってきた外国人。宣教師も含め、多くは西欧先進文明国のモノサシで、アジアの貧乏な後進国日本を侮蔑した。その中でモースは、この日本人の目線で、日本人の家とそのくらしをとらえようと努力した。多様な人間社会の中に人間についての真実を見出そうとした。抜群のデッサン力でまず驚かされるが、日本人の美意識にもせまろうとする姿勢も読み取れみごとだった。2012/01/20
ipusiron
0
古来の日本の錠前や門・扉について調査するために読んだ。2011/11/01
のんき
0
2000年2月刊(原著は1886年刊)。緻密なスケッチを眺めているだけでも楽しい上、文章が面白かった。2011/06/30