内容説明
妖しくも美しい図像の数々に聖書の章句と幻視が交錯する中世錬金術文書の白眉。聖トマス・アクィナス作とも伝えられる謎めいた文書の全訳に、詳細な訳註、錬金術図像研究の第一人者M.ガブリエレによる含蓄ある「絵解き」、先行する文書より精選抄録の「幻視の書三題」などを付す。
目次
立昇る曙 第1部(浄福なるトマス・アクィナスの曙あるいは黄金の時。立昇る曙と表題された論考;叡知とは何か;この知識を知らずして否定する者たちについて ほか)
立昇る曙 第2部(星学(占星術)について
譬話の様式で語られる幾何学的規範
自然の進捗という意味で用いられる自然本性的という言辞 ほか)
立昇る曙 図像解析(ミーノ・ガブリエレ)(両性具有者;贋錬金術;変成術板 ほか)
著者等紹介
大橋喜之[オオハシヨシユキ]
1955年岐阜県生まれ。1989年以降ローマ在。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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