内容説明
空を飛ぶ巨大なタネ、ウツボカズラの楽園、夜の森に現れる美しきゴキブリたち。ゲッチョ先生のインドネシアジャングル探検!!
目次
第1章 虫の授業
第2章 師匠との出会い
第3章 新米教師の日常
第4章 胡椒屋ノリト
第5章 ウォーレシア
第6章 カリマンタンへ
第7章 見上げる森
著者等紹介
盛口満[モリグチミツル]
1962年千葉県生まれ。千葉大学理学部生物学科卒業。自由の森学園中・高等学校(埼玉県飯能市)の理科教員、沖縄大学人文学部こども文化学科教授を経て、2018年4月より沖縄大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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booklight
31
えー、ゲッチョ先生が沖縄大学の学長になっていた。新米教師の頃の話が出てきたり、インドネシアにいったり。「授業がすべて」という学校で鍛えられて日々迷っている話も師匠から学んでいく話も面白いし、自分の教え子の子供が孫弟子として会いに来るのも人柄が現れていていい。相変わらずの自然観察眼でアリ植物に興味を持って観察を深めていく。カリマンタン島でウツボカズラ・パラダイスに出会ったり、密林の上を飛ぶアルソミトラの種に感動したりと、いつも通り楽しそうでうらやましい。卒業した教え子たちの絶えず学んでいる姿にちょっと感動。2022/06/25
とんかつラバー
12
教育科の先生がかつての教え子と共にインドネシアへ。アリ植物の学術的な本ではなく、動植物や現地の人々の暮らしなどを綴った滞在記。イラストも多く楽しく読める。今は学校は大企業に就職するために偏差値の高さが重要で、自由の森学園みたいな教育を受けて就職は大丈夫か?と思ってしまう。だが世界を舞台に活躍する彼の教え子を見ていると教科書丸暗記すればいいだけの授業なんて糞食らえ。教育っていうのはこういうものなのだ。そのためにもゲッチョ先生みたいな先生が増えて欲しい。2023/09/29
takao
3
ふむ2021/11/29
牙魔
2
暖かい気持ちになる本でした。前半は自由の森学園の理想的な教育のお話、後半はインドネシアでの自然観察体験話。つくづく私には教師は無理だと思ったけど、ゲッチョさんのように昔の生徒に慕われ続ける先生って素晴らしい。自分は嫌がっても他薦で学長に選ばれるくらいだから、人間力が半端ないのかも。教え子の中に生物の本を出版する子がいるのもスゴイ。スケッチの美しさも感動的です。一応、元「鳥屋」としては「魚屋」とかの言い方も懐かしい2023/07/07
お抹茶
0
自由の森学園や沖縄大学での教員としての記録と,教え子と共に歩いたインドネシアの森の紀行文。2022/05/13