図説 ゲルマン英雄伝説

コッホ，マックス【本文挿画】〈Ｋｏｃｈ，Ｍａｘ〉/ホイスラー，アンドレアス【文】〈Ｈｅｕｓｌｅｒ，Ａｎｄｒｅａｓ〉/吉田 孝夫【訳】

八坂書房（2017/08発売）

• サイズ A5判／ページ数 225p／高さ 22cm
• 商品コード 9784896942392
• NDC分類 283.04
• Cコード C0014

内容説明

ジークフリート、ベーオウルフなど英雄たちの愛と裏切り、復讐と破滅をうたう雄渾壮大な伝説絵巻３１篇。北欧からイタリアまで、ゲルマン人の残した足跡をたどりつつ特徴ある「英雄伝説」の全容を明らかにする名案内の全訳。

目次

鍛冶師ヴィーラント
弓の名人エギル
ベーオウルフ
オルトニト
ヘテルとヒルデ
グードルーン
ヘルギとシグルーン
ハグバルドとシグネ
ローター王
ヘルボルト〔ほか〕

著者等紹介

コッホ，マックス［コッホ，マックス］ ［Ｋｏｃｈ，Ｍａｘ］
１８５９‐１９３０。ドイツの画家・デザイナー。ベルリン美術工芸博物館教授。劇場、博物館、百貨店、会議場など、大型建築物の壁面を飾るパノラマ画を得意とし、１８８０年代以降、公共建築の装飾を次々と手掛けた。とりわけベルリン、ペルガモン博物館のゼウス神殿内部の装飾画（１８８６年）が有名

ホイスラー，アンドレアス［ホイスラー，アンドレアス］ ［Ｈｅｕｓｌｅｒ，Ａｎｄｒｅａｓ］
１８６５‐１９４０。北欧・ゲルマンを専門とするスイスの文献学者。ベルリン大学、バーゼル大学教授を歴任。「古エッダ」の研究、翻訳を精力的に展開し、また中世ドイツの英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の成立過程に関して定説を打ち立てるなど、２０世紀前半のドイツ語圏における、この分野の第一人者として長く活躍した。著訳書多数

吉田孝夫［ヨシダタカオ］
１９６８年鳥取県生まれ。奈良女子大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了（ドイツ語学ドイツ文学専修）。博士（文学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スプリント]

物語を引き立たせる魅力的な挿絵も楽しめます。勇ましい武勇伝とロマンスそして権力闘争の物語が詰まっています。

2017/10/15

[正坊]

図書館のを借りて読了。ゲルマンの英雄伝説というと、ジークフリートはけっこう知られているけど、その他はあまりなじみがない(ベオウルフくらいか？)。序文などによると、もともとは歌謡として伝播していたのを、キリスト教の修道士がラテン語でまとめたものだとか。掲載されている伝説を読むと、フン族やその王であるアッチラ(伝説中ではエッツェル)が何度も出てくるが、いつも戦闘していたわけでもなく友好的な場面もあったのがちょっと意外。以前に、図書館で借りた「グリム伝説集」はもう少し後の時代のようだ。また借りて読んでみよう。

2020/09/06