欲望の植物誌―人をあやつる4つの植物 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 387,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896941456
  • NDC分類 470
  • Cコード C0045

内容説明

リンゴと“甘さ”、チューリップと“美”、マリファナと“陶酔”、ジャガイモと“管理”―これら4つの植物と人間の欲望のせめぎあいは、“植物の目”からは、どんなふうに見えているのだろう。斬新な切り口で捉えなおした自然史・文化史に、マリファナ地下工場や遺伝子組み換えの現場などからの最新の報告を自在にまじえ、植物と人間の“未来”を静かに問うユニークな植物誌。全米で圧倒的共感を呼んだベストセラーの日本語版。

目次

序章 ヒトという名の働きバチ
第1章 「甘さ」への欲望あるいはリンゴの物語
第2章 「美」への欲望あるいはチューリップの物語
第3章 「陶酔」への欲望あるいはマリファナの物語
第4章 「管理」への欲望あるいはジャガイモの物語

著者等紹介

ポーラン,マイケル[ポーラン,マイケル][Pollan,Michael]
アメリカのジャーナリスト。カリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとるかたわら、ガーデニングから環境問題まで、幅広い分野で執筆、講演活動を展開。とりわけ近年は食や農の問題に関する話題作を次々と刊行し、この方面の旗手として活躍している

西田佐知子[ニシダサチコ]
1965年生まれ。1998年、京都大学人間環境学博士課程修了。現在、名古屋大学博物館准教授。専攻は植物分類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シン

16
自然史、生活史という観点で読むと非常に面白く読めました。日本人ではなかなか聞けない内容だと思います。チューリップ、じゃがいもの話は何となく世界史の授業で聞いた記憶があります。りんごとマリファナははじめて聞いた内容で新鮮に案じました。 2018/07/18

アイアイ

9
タネに生き物を誘惑する糖分やたんぱく質がなけば・・花がなければ人間が繁栄し産まれる事も無かった。 チューリップは男性名で総督や将軍の名が多くつけられている。 初期キリスト教、ユダヤ教など花を愛でる事に背を向けた頃に書かれた、創世記「エデンの園」には花が一本もない。植物の目線と人間の歴史で語られる4つのサイドストーリー。両者のおぞましい欲望が面白い。▽図書館2015/03/19

Humbaba

7
自分で動かなくとも邪魔なものを排除し,生きていく上で最適な状態を保たせる.それだけ聞けば,環境を作らせている側が支配者であるとも言える.植物と人間.それはどちらか一方だけがあったとしても成り立たない,共生関係を有史以来育み続けてきた.2013/02/27

okaka

2
あたかも人の欲望を映す鏡の様でもある4つの植物について書かれた本。とりわけ印象的だったのは遺伝子の変異=多様性を排除する事の危険性を取り上げた最終章。やっぱり文明と自然って相性が悪いのかなあ…。2012/12/25

えっ

1
園芸とちょっと胡散臭い歴史が大好きな著者による楽しい話を交えて読みやすい。マリファナとジャガイモ、特にマリファナの章は筆が凄く乗っている、ハイテンション。文章にお国柄が色濃い。内容も面白かった。いやにカナビスを庇いだしたなと思ったらアムステルダムでしっかりマリファナを試してきていた件はクスッと来る。2023/09/29

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