内容説明
美しい400点の写真と絵画を織り交ぜながら、古代ローマ帝国領の時代から20世紀に至るまで、イギリスの人々が庭作りに傾けた情熱の2000年を追う。眺めるだけでも楽しい、魅力溢れる庭園史への旅。各時代の様式が見られるイギリス各地の65庭園、影響を受けたヨーロッパ等の19庭園を紹介。
目次
第1章 レモン香るローマ帝国領ブリタニアの庭
第2章 芳しいハーブ溢れる修道院の庭
第3章 オールドローズ咲く中世世俗の庭
第4章 女王のお気に召すままに―チューダー朝の庭
第5章 フランスの壮大さとオランダの園芸と―スチュワート朝の庭
第6章 楽園の回復―プラントハンターと植物園
第7章 大地に描くロマンチックな絵画―イギリス風景庭園
第8章 ピクチャレスクとガーデネスク―リージェンシー・ロマンスと花園の復活
第9章 栄光の表現とスタイルのバトル―ハイ・ヴィクトリアン
第10章 カラースキームの光彩―エドワーディアンとネオ・ジョージアンの庭
第11章 埴生の宿への憧れ―コッテージ・ガーデン
著者等紹介
横明美[ヨコアケミ]
ガーデンヒストリアン。1956年生まれ。明治大学文学部卒。1990年より2年間イギリスのコーンウォール州に家族留学し、州立プロブス・デモンストレーションガーデンズで、ガーデニング、植物画、英国風生け花を学ぶ。帰国後は能登半島で夫とヨココッテージガーデンを作り、暮らしている。またアッシュリッジの公文書官で庭園史家だった、故ケイ・サネッキー女史に師事し、イギリス、アイルランド、ジャージー諸島などで、講演、執筆を行なうなど、国内外で広く活躍。2005年から3年間、スタッフォード州で、キール大学成人講座の植物学、環境科学等を受講。2008年以降は、イタリアのフィレンツェと日本を往来しながら、ヨーロッパの庭園文化とアート、西洋と日本の交流史など、カルチュラル・ファーティリゼーション(異文化交流の相乗効果)を研究している。英国庭園史協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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