内容説明
「私」という現象は、「私―あなた」という対話が成り立つ場所で起きる!私たちは、いつ自分になり、どのようにして自分を育むのか?私たちは、いつ他者に出会い、どのようにして社会性を身につけるのか?おとなたちは、子どもだったときの自分と、どう連続し、どう断絶しているのか?さらに、「見られる私」として生きてきた人間は、どのように壊れていくのか?私たちを支えている「私」の成り立ちと構図を、“ここのいま”から冒険的に再考し、自閉症、虚偽の自白、裁判といった「私」を映す鏡を補助線にして、正負両面から、「私」が「私」である根拠と“人の生きるかたち”に迫る。普通のことばでこの謎にどこまで迫れるか。
目次
第1章 「私」とはそもそも何か(本当の「私」が見つからない;I was born./「私」は生まれてくる ほか)
第2章 自閉症という「私」の鏡(ことばには視点が貼りついている;「発達の大原則」とは ほか)
第3章 供述分析/「私」はなぜ虚偽の自白をするのか(ことばじりで自閉症を語るな;国家は、「私」性に馴染まない ほか)
第4章 裁判所は「私」性を無視している(全き三人称は、存在しない;司法空間/パースペクティブがない奇怪な世界 ほか)
終章 「私」をめぐる私の冒険(我ときどき思う、ゆえに我ときどきあり;口がしゃべっている ほか)
著者等紹介
浜田寿美男[ハマダスミオ]
1947年香川県生まれ。京都大学大学院博士課程修了(心理学)。発達心理学、法心理学、供述分析。奈良女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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