内容説明
宝くじに隠された戦後日本の真実とはいったい何か?宝くじは国民の射幸心を煽り、不浄な金であるという宿命を持つと為政者から言われ続けた。その実「勝札」として聖戦遂行の貴重な財源とされ、戦後は一転して、日本経済の救世主の役割を担わされた宝くじとはいったい何だったのか?庶民の「夢」をのせた宝くじの隆盛の陰には、宝くじの正と負を一身に背負ったバンカー、片岡一久が仕掛けた戦いがあった。宝くじを抜きに、戦後の日本経済を語ることはできない―。知られざる戦後経済の軌跡を宝くじ誕生から読む裏面史。
目次
第1章 「勝札」は何故生まれたのか
第2章 帝国議会との戦いを征す
第3章 「勝札」は終戦一ヶ月前に発売された
第4章 焦土に咲いた夢の花
第5章 路上は無法地帯に!
第6章 片岡一久vs.テキ屋
第7章 「スピードくじ」の発売
第8章 「ふくふくくじ」を持って東京を急襲せよ!
第9章 賞品から高額賞金へ
第10章 宝くじの神サマ、最前線で宣戦布告す
著者等紹介
大山真人[オオヤママヒト]
1944年山形市生まれ。早稲田大学文学部国史専修卒。学習研究社女性雑誌・音楽雑誌編集を経て、ノンフィクション作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




