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憎悪の宗教―ユダヤ・キリスト・イスラム教と「聖なる憎悪」

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896918793
  • NDC分類 190.4
  • Cコード C0216

内容説明

紛争の最大の原因は宗教にある!信仰する人間は平和を愛し、そうでない者が戦争を起こし虐殺に走るのだ、とわたしたちは考えがちだ。だが、それは宗教が善であるという先入観にとらわれた見方で、宗教ゆえに起きる戦争のいかに多いかを知るべきである。十字軍、異端者狩り、インディオの大虐殺、ナチスのユダヤ人虐殺、北アイルランドのカソリックとプロテスタントの抗争、そして今イラクに起こっていること―それらはみな「ヤルダバオトの宗教」、すなわち自分のまわりに敵を認めるユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通する現象なのだ。インド哲学・仏教思想の碩学が常識を覆し、宗教に潜む「聖なる憎悪」の本質を暴く。

目次

第1章 ユダヤ教の神
第2章 ヨブの嘆き
第3章 ローマ人が見たユダヤ教徒とキリスト教徒
第4章 キリスト教の異端論争
第5章 新約聖書に潜む憎悪の心
第6章 キリスト教の反ユダヤ主義
第7章 切支丹
第8章 ユダの弁護人
第9章 バーミヤン仏像破壊
第10章 イスラム管見
第11章 聖なる憎悪

著者等紹介

定方晟[サダカタアキラ]
1936年東京生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学大学院印度哲学博士課程修了。文学博士。東海大学専任講師・助教授を経て、東海大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

29
『須弥山と極楽』等の著書がある仏教学者によるユダヤ教、キリスト教、イスラム教批判の書。宗論が目的ではない。<むしろ仲良くすることを欲するからである。ひとは自分に欠陥があることを知るとき他に対して寛容になる>と。同感。「第2章ヨブの嘆き」「第5章新約聖書に潜む憎悪の心」「第8章ユダの弁護人」「第11章聖なる憎悪」等に共感箇所が多く、付録の幕間狂言も良し。第5章が白眉か。愛の宗教と言われるキリスト教の<「汝の敵を愛せよ」という言葉にはトリックがある。神の敵まで愛するようには命じていない>と。ここ重要なところ。2019/12/29

うえ

8
「無差別テロをおこなうためには非人間的な原理を奉じる必要があるが、その原理が「神」である。神からイサクを犠牲にせよと命じられたとき理由も聞かずにそれに従おうとしたアブラハム。このおこないを讃えるのが神至上主義のヘブライズムである。これに疑問を抱くのが人間中心主義のヘレニズムである。ハンチントンは「文明の衝突」といったが、今日の世界の対立の構図はヘレニズム対ヘブライズムではないだろうか」2022/02/28

seimiya

7
批判的で偏った内容だが、それ故分かりやすく説得力もある。共通の啓典を持つユダヤ・キリスト・イスラム教は“憎悪”を信仰のエネルギーとしている、と著者は言い切る。敵の存在を前提とし、敵は悪であり、悪は神によって裁きを受ける。汝の敵を愛せというが、汝の敵でなく“神の敵”であれば話は別。実際、神の名のもとに先住民やユダヤ人の大虐殺は行われた。キリスト教については、その思想を“愛”というオブラートに包んで世界に拡散させており、とりわけタチが悪いとしている。クリスチャンは読むと気分を害する一冊かも。2013/09/19

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

4
2005年刊。著者は仏教学者・文学博士・インド哲学専攻。 個人的な事では『真・女神転生I・II』の体験が強烈過ぎてキリスト教嫌いになったのは確実にこのゲームのおかげ。そこに出てくる「メシア教」と言うのは明らかにキリスト教にユダヤ教的選民思想を加えたような代物で「法と秩序」をもたらす一方で偽善と異民族差別を敷く権威主義的な宗教として描かれている。 さて本書。宗教が無条件で善だとか寛容だとか思ったことはない。むしろ人類の遥かな長期展望としては「宗教の無い人類社会」とすら思っている。→2023/05/10

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1
捉え方が一面的かなとは思う。でも、「愛」を全面的に押し出す宗教が、なぜ殺人や戦争を生むのか、ということを理解する助けにはなりました。

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