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哲学は何の役に立つのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896917857
  • NDC分類 104
  • Cコード C0210

内容説明

思春期はなぜ苦しいのだろうか。親も社会もなぜ「うざい」のだろうか。学校へ行け?高学歴?働いて早く一人前になれ?やってられねえ!…しかしそのとき、じつは「哲学すること」の入り口に立っている。世界とはなにか。自分はなぜ生まれてきたのか。なぜ生きるのか。なぜ人に好かれないのか。誰もが問うこの問いこそ、人がひとりでは生きられないことによっている。人は何を足場としどこへ進もうとするのか。それを考える技術こそが哲学である。西洋近代哲学は、その問いをギリギリまで押し進めた。「問い‐答え」という対話を通じて「哲学すること」の意味を問う入門書の決定版。

目次

序章 哲学の難しさに負けないために
第1章 ニーチェ 「自分」をどこから考え始めるか
第2章 ソクラテス‐プラトン 「考える」ことについて考えてみる
第3章 カント 「人間」とは何だろうか―近代という枠組みを考えてみる
第4章 ヘーゲル 教育と働くことをめぐって
第5章 フッサール・橋爪大三郎 「私」から社会へどうつなげるか―「われわれ」の語り方
第6章 カント・ヘーゲル 9・11以降、「正義」についてどう考えるか
終章 東浩紀・フーコー 哲学はなぜ必要か―再び「考える」ことの足元を見つめて

著者等紹介

西研[ニシケン]
1957年鹿児島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、社会哲学専攻。現在、京都精華大学人文学部社会メディア学科教員。哲学の営みを“自己と世界の関係を捉え直すための技術”として甦らせようとしてきた

佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。国学院大学文学部卒業。批評誌『樹が陣営』を発行し、批評活動の他、編集・プロデュースを手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

編集兼発行人

2
社会哲学者と批評誌編集者とによる対談。ニーチェソクラテスプラトンカントヘーゲルフッサール橋爪東フーコーといった面々の枠組を参照しながら何を原理的な思考として且つ其れに基づき如何様な社会をデザインすべきか日常的な実例や話者の経験を織り交ぜながら語り合うという構成。関係性の希薄化による相互承認の欠如が齎す無力感と世界像を相対化できる自分に対する排他的な絶対化とは同一の脈絡に存在する因子であり其処に潜む巧妙な危険性を自覚的な思索により回避し続けられる能力の涵養に寄与する技術として哲学の意義が問われるものと理解。2014/09/25

とっぴぃ

1
哲学とは、人と人との関係性(社会という枠組みの中での存在意義)や生き方(自分とは何者か。他者と何が同じでどう違うのか。)を見つめ直す方法論と理解。結果、人との関わり合いによって構成される社会のあり方や教育のあり方を問い直すことにも有効。いろいろな個人が、時代、立場、年齢、性別、信条を超えて、同じ土俵で思考することができるもの。2015/04/30

たらこ

1
時間かかりすぎ。読み終わるまでに間を開けすぎたので、何も思い浮かばない。2012/03/01

うたまる

1
「個性と言っていますが、要するに、子供に規範を強いることを避けるということです。自分も苦しいことは避けたいという思いがあるから、子供にも苦しいことを強いることができない。そういう感覚が個性尊重の背後にはあるのではないか。」

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