内容説明
「頭がよくなる」とシアワセになれる?「勉強ばかりがすべてじゃない!」と思っているクセに“頭がよくなる”という宣伝文句にはついつい惹かれてしまう。ノーベル賞受賞者の劣等生エピソードに快哉を叫びながらも自分の子どもにはやっぱり世間並み以上の学歴を期待している。…そんなだれもが抱える「頭の良し悪し」への切ないこだわりは「健全なあきらめ感情」を肯定することでしか解消できない!頭のいい知識人・バカな知識人から、著者自らの学校歴までを俎上に載せ頭脳コンプレックスなるものの諸相を徹底的に検証する。
目次
序章 切ないコンプレックス(人はなぜ「頭がよくなりたい」のか;三人寄れば学歴の話 ほか)
第1章 「頭がいい」とはどういうことか(頭の良し悪しをめぐる行き過ぎた礼節感覚;ホンネにはTPO、タテマエにはガス抜きが必要 ほか)
第2章 この人を見よ―私自身の場合(Q.ところでおまえは「頭がいい」のか?;あらゆる謙遜は「見栄」である ほか)
第3章 頭のいい知識人、バカな知識人(頭のいい知識人;もともと頭が悪いことがすぐわかる人 ほか)
第4章 あきらめと痛みから出発する21世紀の教育論(脳生理学にすがっても「頭はよくならない」;勉強は「汝自身を知る」ためにこそ ほか)
著者等紹介
小浜逸郎[コハマイツオ]
1947年横浜生まれ。横浜国立大学工学部卒業。批評家。家族論、学校論、思想、哲学など、幅広く批評活動を展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

              
              
              
              

