内容説明
現代人は八割の人が自分は健康だと思っている。しかし、テレビや雑誌で健康法が紹介されない日はない。なぜ、われわれは健康に不安を抱き、関心を寄せるのか?人間ドックや健康診断の基準値、国民健康づくり運動などから、社会が要請する健康観が個人の健康観を呑み込んでいく仕組みを透視し、健康を追い求めても新たな不安を生むだけの健康社会のパラドックスを解明する。不安から解放された真の健康とは何か、そのための生き方、死に方とは何かを提言する。
目次
序章 あなたは健康ですか
第1章 なぜ「もっと健康に」なりたいのか(健康基準は二つある;政治と医学と欲望が「もっと健康に」を生み出す)
第2章 健康社会はどこへ行く(健康社会の構築;健康社会の曲がり角;健康社会の混迷)
第3章 健康な生、健康な死(意味があっての健康;健康は生き方の問題;健康は死に方の問題)
著者等紹介
上杉正幸[ウエスギマサユキ]
1948年徳島県生まれ。高知大学教育学部卒業、東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。現在、香川大学教育学部教授。専門分野である現代の健康問題、スポーツ問題を社会学的視点から考察している
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