内容説明
ITは企業の生産性も競争力も向上させない!企業価値の創造と最大化を実現させることもない!IT導入によって窮地に追い込まれた企業の実例を挙げながら、IT導入になぜ失敗するのか、ITが無用の長物と化す原因を解き明かす。
目次
第1章 ごろごろ転がっているIT導入の失敗事例(システムは形だけ稼動、実はお荷物;ITは企業を窮地に追い込む)
第2章 企業経営IT化の理論と実践(次々と押し寄せてきたブームの正体;「IT化しないと企業は生き残れない」は本当か?;新しいシステム導入はかくして失敗する)
第3章 IT化で企業は生き残れない(ITは企業で必ず役に立つという幻想;IT社会だから企業もIT化しないといけないのか)
第4章 IT導入失敗の法則(経験から導かれる失敗の法則;理論面から見た失敗の法則)
第5章 IT導入に失敗したくなかったら導入するな(条件が一つでも欠けたら絶対に導入しない;導入済みでも稼動していないなら思い切って捨てろ)
著者等紹介
増岡直二郎[マスオカナオジロウ]
1935年北海道生まれ。小樽商科大学商学部卒業後、61年、日立製作所に入社。横浜工場副工場長、ニューメディア事業部次長などを歴任し、95年、八木アンテナ常務取締役、99年、八木システムエンジニアリング代表取締役社長、01年、日立国際電気サービス顧問に就任。日立製作所、八木アンテナ勤務を通じて、製造現場、情報管理部門、事業計画部門、営業、保守サービス部門などに精通しており、IT導入を何度も経験している。また、独力で生産管理システムを導入した経験も持つ。現在は「nao IT研究所」代表として、その豊富な経験と知識を生かし、企業指導・講演などで活躍中
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