内容説明
夫の背後に女の影を感じた日、それが私が修羅と化した日々の始まり。志茂田が念願の直木賞を授賞した「歓喜の頂点」から幾らも経っていなかった。引き裂かれるような心とからだの痛み。自殺未遂。荒れすさむ子ら。見捨てられ家族は崩壊した。でも私は別れない、別れたくない。愛しているのだもの。夫の不倫でなめた壮絶な苦しみ痛みと、二十年にわたる再生の道のりを率直に綴る、みずみずしい感動をよぶ手記。
目次
第1章 亀裂―夫は家を捨て女の元に走った
第2章 栄光―直木賞授賞!一変した暮らし、女の影
第3章 出会い―甲斐性なしのいとしい男
第4章 結婚―平凡で幸せな妻と修業時代の夫
第5章 修羅―自殺未遂、病い、家族崩壊
第6章 救い―五年半目の小さな希望
第7章 決心―やまない放蕩と事業の失敗
第8章 新生―すべてが破壊された後に生まれた絆
エピローグ それぞれの道
著者等紹介
下田光子[シモダミツコ]
1948年栃木生まれ。高校卒業後に勤めた会社でのちの志茂田景樹と出会い、同棲する。69年結婚、息子を二人もうける。80年に夫は直木賞を授賞し一躍流行作家となるが、翌年から出奔、火宅に取り残される。苦悩の時を経て、99年より志茂田景樹の“よい子に読み聞かせ隊”に参加。パートナーとして活動をともにしている
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感想・レビュー
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