新書y<br> 自由と宿命・西尾幹二との対話

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自由と宿命・西尾幹二との対話

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896915693
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

言葉の刃で戦いに挑む思想家はいかに戦ってきたか?良き理解者であり、厳しい批判者を得て、西尾幹二は赤裸々におのれの半生の思想遍歴を語った。そもそも思想の一貫性とは何か?ヨーロッパ中心主義に追随するのではなく、諦めるのでもなく、きっぱりと「反論し訂正する」思想のありかとはどういうことか?戦後思想の知的怠慢と傲慢と卑小とに対し、絶えず対決してきた真正保守知識人の内面の高貴さに多角度から迫るエッカーマン『ゲーテとの対話』に比せられる画期的対話集。

目次

第1章 青春の原体験
第2章 ベルリンの壁崩壊がもたらしたもの
第3章 人生の確かさとは何か
第4章 近代日本の宿命について
第5章 知っていてつく嘘 知らないで言う嘘
第6章 アフォリズムは人間理解が際立つ形式である
第7章 ニーチェのはにかみとやさしさと果てしなさ

著者等紹介

西尾幹二[ニシオカンジ]
1936年東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修士課程修了。同大学院より文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家

池田俊二[イケダシュンジ]
1940年北海道生まれ。1963年通信世界社の記者となり、郵政省、電電公社等を取材。1973年財団法人逓信協会(郵政省・電電公社、国際電信電話会社、日本放送協会等を母体とする公益法人)に移籍、同協会の発行する『逓信協会雑誌』(明治41年創刊)の編集長となり、現在に至る
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カラス

0
西尾幹二の思想のまとめ、のような本。テーマ別に区切ってあるので読みやすく、そのうえ、対話者が西尾幹二の愛読者ということもあり、質問内容が的確で深い。特に印象に残ったのが、四章近代日本の宿命について、だ。対談相手の池田さんが結構しつこく食い下がっているので、読みごたえのある深い内容になっている。この章が、一番面白いと感じた。2017/11/14

うえ

0
「ショーペンハウアーは唯物論の滑稽さをほら吹き男爵,つまりかの物語の中のミュンヒハウゼン男爵に譬えました。認識の根源,スタートで,唯物論は人間の精神の働きであるところの主観や客観の作用まで,物と物の運動で説明できるとしたんですね。ところが,そのような説明をする主体はなんなのかと,聞かれたときに答えは出てこない」2014/08/10

うえ

0
「東ドイツと西ドイツの場合では東ドイツに対するはっきりとした精神的けりをつけて、東ドイツの哲学や歴史の先生は全部クビになった」「それなら日本の国立大学経済学部の教授は八割まではマルクス・レーニン主義なんですから本来ならみんな免職されるべきだった」「キリスト教的色彩を帯びた近代性だけが唯一の近代性だという考え方に私、は反対している。日本は仏教や儒教の特性を失わずに近代性を獲得している」2013/07/17

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