内容説明
「ゴジラ」シリーズに隠されたアメリカの脅威!マカロニ・ウエスタンがハリウッドのタブーを破壊した!ゾンビはベトナムの泥のなかから生まれた!『時計じかけのオレンジ』はフィクションではなかった!映画が世界のタブーを破壊した時代を、残酷猟奇小説の巨匠が描く。
目次
第1章 大怪獣、焼け跡に現わる―ゴジラの咆哮は戦後日本の悶えの表現
第2章 荒野の思春期―マカロニ・ウエスタンの時代
第3章 革命1968―禁忌の門が開かれたとき
第4章 暴力の伝道師サム・ペキンパー―禁忌破りに殉じた男
第5章 恐怖はベトナムの泥から生まれた―ジョージ・A.ロメロ知られざるエポック・メイカー
第6章 パゾリーニ、血と精液にまみれて果つ―ソドムの映画監督
第7章 地獄はこの世にある―ロマン・ポランスキー
第8章 キューブリックの70年代―時計じかけの時代へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nappyon
3
愛と脱線に溢れた映画評論本。怪獣映画と日米関係、マカロニ・ウエスタンとハリウッド・ウエスタンの終焉、ベトナム戦争とゾンビ映画、なぜ「ソドムの市」は退屈なのか、などなど。「おっとっと、話が逸れた。」なんて言いながら意外とまじめそうなことを本気なのか本気じゃないのかよくわからないトーンと愛をもって語っている。楽しい読書でした。2012/09/24
白黒豆黄昏ぞんび
1
特に興味深かったのはマカロニウエスタンのあたり。2011/12/12
ぎんしょう
1
『内臓幻想』の裏本らしい。どっちが裏だよ! ゴジラ、マカロニ・ウェスタン、ペキンパー、ロメロ、パゾリーニ、ポランスキー、キューブリック。2011/07/28
ビーフハート
0
マカロニウエスタンを片っ端から観たくなりました。あとは、何度観ても途中で寝てしまう「バリー・リンドン」にもう一度チャレンジしてみようかな、と。2016/01/13