内容説明
取り立ての極意、倒産整理の荒業、裁判の無力と強制執行の実態…。カネをめぐる修羅場の攻防を、「債権回収の帝王」の異名をとる取り立てのプロフェッショナルと、『裁判の秘密』を著して司法界を震撼させた異端の弁護士が、実体験と法律知識を踏まえながら縦横に語り尽す。
目次
1 不良債権まみれニッポンの風景(「借りたら返す」という当たり前のルールの崩壊;「取り立て」と「追い込み」;建築業界に多い、請負代金債権をめぐるトラブル ほか)
2 修羅場の攻防戦(不況下の「消極産業」;ゼネコンの下請け泣かせ;修羅場をさばく整理屋 ほか)
3 本当の悪質債権者・悪質債務者とは誰か?(「目ン玉売ってこい」「腎臓売って金つくれ」は恐喝か?;ヤクザが何か言ったらすべて恐喝?;回収のタブー集 ほか)
4 回収の王道(取り立ての武器になる関西弁;詳細な“回収先レポート”をつくってきた依頼主;詐欺師相手の回収には「暴力」しかない ほか)
著者等紹介
富久山与志雄[フクヤマヨシオ]
1947年、兵庫県芦屋市生まれ。中学を中退し、17歳より債権回収道に入る。36歳までは厳しい「追い込み屋」稼業に徹するが、37歳で上京、「円月流和解道」(首都圏柔軟路線)に開眼する。現在、「交通災害・被害者教室・正義の盾」を主宰し、啓発運動に奔走する一方で、債権回収コンサルタント、講演会を行う。東京アドバンス(株)・横浜アドバンス(株)代表取締役
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