内容説明
彼は常々こう語った。生きるとは歴史を知ることを意味し、歴史を知ることは生きることを意味する―と。たった一人の裸の人間としてベトナム戦争に向き合った国際的なフォト・ジャーナリスト岡村昭彦とはいったい誰か?同時期、ベトナム戦争にかかわった開高健、本多勝一との対比から浮かび上がらせ、ジャーナリストである前に一人の人間としてふるまった男の真実に迫る。
目次
第1章 名声と栄光をほしいままにした男
第2章 誰もが人生に賭けるものを探していた時代
第3章 戦争を生きたジャーナリスト
第4章 戦争の衝撃―本多勝一と岡村昭彦
第5章 「戦後的なるもの」の陥穽―開高健と岡村昭彦
第6章 「知ること」は「生きること」