内容説明
だれが言ったか知らないが、「古都」だの「歴史都市」だの「日本人の心のふるさと」だの、はたまた「国際都市」だのと美化されている京都。なにかというとすぐに景観問題が持ち出されるこの街の建築をめぐって、野次郎兵衛・奇多八が問答を重ねていく。『東京現代建築ほめ殺し』につづく、掟破りの建築案内第2弾。
目次
1 ネバー・エンディング・「景観論争」―新建築は「京都の景観」を壊す存在なのか?(鴨川「フランス橋」論争;「京都にフランス風」はなぜ問題か ほか)
2 建築における「京都らしさ」の追求はここから始まった―国立国際会館コンペから積み残された課題(戦後の三大コンペのうちのひとつ;国立国際会館は「稲懸け」ではなく「サザエの壺焼き」? ほか)
3 「京都の建築家」2つの流れ―「増研の系譜」と「武田五一的精神」(若林広幸の「京都」とのせめぎ合い;増研の系譜 ほか)
4 これが京都の生きる道?(京都の大学建築;大学流出 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
酔宵堂
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自虐的矜持の行ったり来たり的なアンビバレンツ(ただし洛外2023/11/25
さゆう
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京都の建築物から京都らしさとは?へとズレにずれていく会話方式の一冊。鴨川のフランス橋問題から始まり、和風=京都?いやいや、京都市役所とか洋風建築もいっぱいあるじゃないかと話がすすんでいきます。京都らしさは在りしの日の日本らしさといった保守要素と世界文化を進んでとり入れていった革新要素であるようです。しかし、その保守要素は他日本の大都市の近代化と比較した時に生まれた歪なものではないかとも解釈されています。その他、建築のコンペや京都の建築学派の思想などに触れています。全体的に褒め殺しではなくこき下ろしでした。2022/07/24




