内容説明
現代の児童文学はなにを問題にしようとしているのか。E.L.カニグズバーグ、フィリパ・ピアス、ヴァジニア・ハミルトン。これら現代の児童文学に最も重要な位置を占める作家のなかに、日々を生きのびる技術、生きてあることの不思議さ、そして時代を曳く思想のあり方などを認め、時代の感受力のありようを示す。読者の強い要望から生まれた新装版。
目次
1 実用としての子どもの本―E.L.カニグズバーグの世界
2 否定の果ての肯定―フィリッパ・ピアスの世界
3 類の声を聞く―ヴァジニア・ハミルトンの世界