内容説明
ゲーム的発想がなければ世界は読めない。大人のためのゲーム読本。
目次
1 ゲームは「現実」を超えたか?
2 ゲームの文化史
3 ゲームの身体
4 ゲームの想像力
5 ゲームの政治・経済学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
センケイ (線形)
2
まだ風当たりの強かった90年代に、これ程までゲームを紐解く本が出ていた、という事が嬉しい。多くの章はいずれも刺激的で、かつ哲学に対する直観的な理解をも助けるというと言い過ぎだろうか。ファミスタのヒット時の画面切り替わりは『出来事』を、現実-ドラクエ-ドラクエ内のカジノの関係は『外部』を説明するために誂えられたのか?と思うほど良く折り重なる。また、伺ったところでは、当時の行き過ぎた明るさや、浮き出てきた法の限界が埋め込まれており、当時の空気を知る意味でも、今、この時代のこれを読む意味があると言えるか。2017/07/31
tora
0
ドゥルーズのくだりは多分俺が分からないだけだけどゲームと関連させるのは無理があるんじゃないかこれ……まぁ『差異と反復』読んだことないし何も言えない。シミュレーションと現実の力関係の倒錯と、アイテムのコレクトとフェチズムっていう考えは面白かった。2012/04/13