内容説明
親からも乱暴者と爪弾きにされてきた坊っちゃん。物理学校を卒業し、唯一愛情を注いでくれる婆やの清を東京に残して、数学教師として四国の中学へと赴くが、そこにはよこしまな教師やいたずら盛りの生徒たちが待ち受けていた。一本気で正義感あふれる江戸っ子の坊っちゃんが、彼らに果敢に立ち向かう。最も広く愛読されている漱石の痛快ユーモア小説。
著者等紹介
夏目漱石[ナツメソウセキ]
1867‐1916。江戸牛込に生まれる。帝国大学(現在の東京大学)英文科卒業。1900年から1902年には、文部省の命で留学生として英国に滞在する。帰国後、大学で教鞭をとる傍ら1905年に『吾輩は猫である』で文壇に登場。以後、『坊っちゃん』『三四郎』など数多くの作品を発表し、日本を代表する作家となる。晩年は病に苦しめられながらも、『こころ』『行人』などの名作を生み出した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Timothy
3
19,100語/ Hmmmm… I finished all three books by Soseki in the Ladder Series and I preferred the first two (I Am a Cat and Kokoro). The biggest point of "Botchan" is, in my opinion, Soseki's humour in his style of writing. Botchan, the 1st person…2022/01/26
文月葵
2
原書未読ですが、概要を抑えるには良書かと思われます。乱暴者と揶揄された問題児の坊ちゃんが、数学教師として四国の中学校へ赴任。悪ガキ共や同僚教師の嫌がらせに立ち向かうべく奮闘します。勇ましさと男気に満ちた坊ちゃんと同僚との人間模様には時代を超えて共感できるものがありますね。方言の英訳(don't you know, maybe ; ~なもし)はおもしろい。他、語彙、イディオムも巻末の一覧に掲載されています。構文把握や意味の類推は自力になりますが、行間から読み取る他ないでしょう。2015/01/20