内容説明
京都池尾町の僧侶、禅智内供は今までずっと、あるコンプレックスに悩まされていた。苦悩の原因さえ取り除けば、バラ色の日々が待っていると信じていたが…。同人誌『新思潮』にて発表され、夏目漱石の絶賛を浴びた作品。
著者等紹介
芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892‐1927。東京生まれ。東京帝国大学在学中、菊池寛らとともに同人誌『新思潮』に参加して創作を開始、『羅生門』を発表する。『鼻』が夏目漱石に絶賛され、文壇の注目を集めた。代表作品に、古典から着想を得ながら、みごとに現代風に仕上げられた短編小説『芋粥』『薮の中』『杜子春』など。35歳のとき、服毒自殺
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fusarian
7
level1のなかでも特に短い。原作を読んだのは、はるか昔の記憶。確か、幼稚園児の頃に絵本で読んだ記憶。当時は劣等感や自尊心など理解している訳もなく、きっと主人公の鼻を不思議だなとか、面白いなとか程度の感想だったと思う。苦境を乗り越えると逆に苦境に立たされていた時を懐かしみ、回帰したくなるという心理。理解できるような、できないような。私の場合、過去を思い返すとき、細部の記憶は抜け落ち、利己的に見たいところしか見ていないと感じるので、あの頃に戻りたいには懐疑的である。これを再確認できたのは有益な時間だった。2023/07/25
わえ
6
オーディオブックにて。鼻の長い僧侶の話。2019/04/28
iwtn_
2
芥川龍之介のラダーシリーズ、Kindleだと3つぐらいあるけど、紙の方だとまとまっているやつが今は出版されている?ワード数の少ないやつまだあるじゃーんと思って買ったらそんな感じて少し戸惑った。 スピードはあまりにも睡眠不足だったせいか、前回より遅くなった。 特徴的な鼻を持つ男のアイデンティティに関する物語。食事のときに邪魔なのはとてもQOLが下がるよなーと思いつつ読む。が、本当に眠くて全然頭に入ってこなかった。2023/05/15
かなかな
2
2022年10月29日㈯audiobook再読了。 BGMです👁👃👁 最近芥川龍之介にはまってます。2022/10/29
Matsumouchakun
2
今回覚えたのは『bumpこぶ』と『itchかゆい』多読を続けます。2021/04/24