内容説明
専守防衛の国是を逸脱し、敵基地攻撃にまで踏み込みつつある自衛隊。差し迫った危機とは、政治がつくりあげた虚構なのか。変貌を遂げる日本の実像に軍事面から迫る。
目次
憲法と自衛隊
日米安全保障体制
沖縄の米軍基地
多様化する自衛隊活動
国連平和維持活動(PKO)の現実
ソマリア沖の海賊対処
テロ、イラク特措法による海外派遣
中国の軍事力
北朝鮮の軍事力と自衛隊
ミサイル防衛とイージス・アショア
問題だらけのオスプレイ
安全保障関連法
著者等紹介
半田滋[ハンダシゲル]
1955(昭和30)年栃木県宇都宮市生まれ。防衛ジャーナリスト。獨協大学非常勤講師、法政大学兼任講師。下野新聞社を経て、91年中日新聞社入社。東京新聞編集局社会部記者を経て、2007年8月より編集委員。11年1月より論説委員兼務。20年3月中日新聞社退職。1993年防衛庁防衛研究所特別課程修了。92年より防衛庁取材を担当し、米国、ロシア、韓国、カンボジア、イラクなど海外取材の経験豊富。防衛政策や自衛隊、米軍の活動について、新聞や月刊誌に論考を多数発表している。04年中国が東シナ海の日中中間線付近に建設を開始した春暁ガス田群をスクープした。07年、東京新聞・中日新聞連載の「新防人考」で第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞。著書に『「戦地」派遣―変わる自衛隊』(岩波書店、09年度日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうろう
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著者が『週刊金曜日』に連載している時評から期待して手に取った。学生向けの講義内容を纏めたものだそうだが、国民皆に読んで欲しい内容。先日凶弾に倒れた安倍元総理が如何に国権の最高機関たる国会を軽視し、米国のご機嫌取り宜しく米国製兵器を不必要に「爆買い」したか、よくわかった。また、日本では国民の知る権利がしっかり保護されていない中で「特定秘密保護法」を成立させたことにも嫌悪感を覚える。私達は今一度、「国民主権」をはじめ現憲法の大切さを噛みしめるべき。勿論、彼の国葬なんてとんでもない話❗️P221のベトナムには❓2022/08/21
ガリンペイロKT
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韓国でさえF35などの使えない兵器の購入を先延ばししてコロナ対策費にあてているのに、なぜ我が国はF35・オスプレイ・ミサイル防衛システムなどを買い続けるのか?対米従属のままで独立国と言えるのか?いろんな意味で情けない、我が国は。2021/06/22