内容説明
60年代末から始まる大学闘争と裁判闘争を極北まで闘い抜いた大学教官・松下昇を、国家と並ぶほどの威勢を持つ国教会の堕落を一人で攻撃し、周囲の誤解と嘲笑を浴びながら孤独のうちに生涯を閉じたキェルケゴールに重ね合わせる。“六甲”~“包囲”以降の誰も書かなかった松下昇論。
目次
語る根拠
詩的60年代
闘いの予兆
“前史的表現”
松下伝説
固有性の概念をめぐって
「革命文書」?
キェルケゴール最期の闘争
偏在する“詩”
砕け散る法廷
エピゴーネン
南山大学闘争をめぐって
4・11問題
違法性の彼方に
著者等紹介
高本茂[タカモトシゲル]
大阪大学文学部哲学科卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、兵庫大学経済情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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