内容説明
没後三六〇年、初めて武術的に解明された新発見の最善書「楠家本・五輪書」の写本、全文掲載。読み下しは総ルビ。武術的口語訳と脚注。「五輪書」研究三十年の国語研究家がテキスト・クリティーク。同時代史料・武蔵伝・武蔵論・五輪書論を網羅。武蔵探求の一大成果。
目次
第1部 宮本武蔵著作(地の巻;水の巻 ほか)
第2部 同時代史料(春山玄貞「小倉碑文」;林羅山「武蔵像賛」 ほか)
第3部 伝記・史伝(豊田正剛『武公伝』;森鴎外『都甲太兵衛』)
第4部 武蔵論(荻角兵衛「新免武蔵論」;直木三十五・菊池寛論争「宮本武蔵は第一人者か」)
第5部 「五輪書」論(松延市次『五輪書』を国語学的に読む;松井健二「五輪書」試論)
著者等紹介
松延市次[マツノブイチジ]
「五輪書」を国語学的に研究すること三十年。「楠家本」の真価の発見者。その研究は、大部の研究書数冊に結実。剣道教士七段
松井健二[マツイケンジ]
古武道界の大家の一人。武道畑では珍しくドイツ文学出身でベース奏者。教養の幅が広く、それが武道の奥行きを深くしている。武蔵に敗れ再挑戦したと伝えられる神道夢想流杖術の免許皆伝。浅山一伝流兵法の免許
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