内容説明
横浜の歴史といえば、一般に開港以後からのことと思われがちであるが、市域の村や町は戦国時代にほぼ姿を現しその後の時代へと継承されている。なぜ横浜が今日のように発展するに至ったのか。弥生時代後期から江戸時代に至る日本史の大きな流れを捉えながら、横浜市域の歴史的な役割とその特質を明らかにする。
目次
1 未開から文明へ(王と国づくり;文明化に向けて ほか)
2 律令制の導入(律令制と地方の動き―制度化の試み;律令政府と公民の現実)
3 兵から武士へ(大地に挑む開発の世紀―摂関政治の時代;列島の風景の広がり―古典文学の輝き ほか)
4 武家政権と横浜市域(武家政権と新仏教―身体の時代;東アジア世界の流動と職能の人々)
5 村の成長と大名権力(多様な型の形成;下剋上と戦国大名)
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。文学博士。現在、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団理事長、東京大学名誉教授、放送大学教授。専攻は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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