内容説明
デューラーからピカソまで、“泰西創作版画”を体系的に蒐集、山と文学、そして美術を愛した軌跡を追う。50年余を横浜で過ごし、近代登山のパイオニアとして知られる烏水の「もうひとつ」の素顔を紹介。
目次
第1章 小島烏水の生涯(烏水と横浜;横浜正金銀行員としての生涯 ほか)
第2章 小島烏水と美術(美術に対する関心の高まり;山と水彩画 ほか)
第3章 渡米とコレクションの形成(古書店巡りの愉しみ;浮世絵版画の蒐集 ほか)
第4章 烏水コレクションでたどる西洋版画の歴史(『泰西創作版画展覧会目録』;オールド・マスターの時代 ほか)
第5章 烏水コレクションの影響と意義(西田武雄とエッチング運動;日本における西洋美術コレクション)
著者等紹介
沼田英子[ヌマタヒデコ]
東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了、西洋美術史専攻。英国イーストアングリア大学美術史学部大学院修士課程修了。東京芸術大学美術学部芸術学科西洋美術史研究室助手を経て、1990年より横浜美術館に学芸員として勤務。現在、横浜美術館学芸係長
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