感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seichan
4
「この世界の片隅に」を見たので、地元のことも読んでおこうかと。体験記的な部分はすくなく、WWIからの航空戦の推移の中で、ドッグファイト的な方法から、後方生産拠点の破壊や敵国労働者を意気阻喪するための絨毯爆撃に変わっていったとか、丁寧に書いてある。生きて在る人々は単に「生産力」とカウントされ、一畳に3~4発計算のナパーム弾を浴びせられ、例えば黄金町駅前辺りでは焼けたトタン板の上に何百もの遺体が並べられたそうな。知ってる地名がほとんどだけに、想像するにもリアルすぎて背筋が冷たく目頭が熱くなるものがあった。2017/03/14
Takao
3
1981年6月10日初版発行(1995年9月15日、新版発行)。本書旧版からは横浜大空襲について多くを学んだ。40年近く前の頃だ。新版が出されたことは知っていたが、もう知ってるよと、買い求めたもののそのままにしていたが、改めて読み、旧版との違いが多いことに気がついた。今は、空襲の第一目標となった神奈川区に住んでいるが、数年前から「戦災遺構」が残されていないものかと訪ね歩いている。まもなく大空襲から76年。「戦争を知らない子どもたち」だが、本書を繰り返し読みながら、子どもたちに語り継いでいきたい。2021/04/28
きくちたかし
0
今から68年前日本は焦土と化した。侵略戦争の結末で国を守る戦争などとは言えないことが読み取れる。2014/02/16