出版社内容情報
19世紀の絵画的写真から現代のマン・レイやメイプルソープまでさまざまなヌード表現の歴史を検証する。
内容説明
十九世紀の絵画的写真から、マン・レイ、ウェストン、メイプルソープ、荒木経惟まで、ヌード表現のさまざまな試みを、シュルレアリズムや欲望の視点との関係から展望し、作品の意味を解明する。
目次
第1章 絵画と写真
第2章 写真芸術の成立とヌード
第3章 現代写真とヌード
第4章 日付のあるヌード―荒木経惟について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
3
読む前はさぞかし細かな事象で埋め尽くされているのだろうと思いきや、意外なほど薄味な記述が続く。バタイユの足の親指論、マン・レイの「ヴィーナス」、ヘルムート・ニュートンの「マヌカン、オルセー通り、パリ」なんかは改めて見るとやっぱいいなぁという感じで、肉感よりもオブジェとしての人体の方により惹かれるなーなどと。なので私はアラーキーの写真に感動したことは一度もなく、例のネット上での告白も割と突き放した目線で見ていたのだが、ここの解説を読んでふむふむ、なるほどあれだけ持ち上げられるのはこういうことか、と少し納得。2018/07/23
らむだ
1
絵画との比較。写真芸術の成立、ストレート•フォトグラフィーそしてシュルレアリスム。メディアとしての写真、現代美術との連関等々、写真ーヌード写真150年の展開を概論的に追える一冊。エドワード•ウェストン、シュルレアリスム(マンレイ、ベルメール)、荒木経惟などはやや詳しく論じられています。2014/02/07
-
- 和書
- 阿弥陀堂だより