内容説明
明治8年、商店が軒を連ねる横浜弁天通りを訪れたフランス海軍の青年士官マルセルは、そこで出会った古美術商の娘で“弁天の花”と呼ばれる16歳のおはなさんと恋におちる。マルセルの親友である著者も、おはなさんやその家族と親交を深めていくが、そうしたなかで、日本の風習や伝説、事件や娯楽、さらには女性観が公平な視点で語られ、それらが、東京・日光・横浜・箱根・京都・長崎などでの見聞とあいまってストーリに奥行きを与えていく。本書は、単なる純愛物語ではなく、日仏両国間の“初恋”を事実にもとづいて描いたものとして注目される。
感想・レビュー
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