内容説明
人情味や穏やかさに缺ける東京の生活に疲れ、三歳を迎える源太を伴ない親の暮らす山村にUターンした智子は、村祭りに友人が主宰する舞踏集団の公演を企画―(金色の川)。自立した木彫家を目指すユリ子は美大卒業の直後に鈴を出産、以来十余年アルバイトと子育て、作品制作に明け暮れる。美を追求して止まない母と娘に生活苦が―(ママギャング)。裏山の崖から滑り落ちた十二歳の敬吾はタイムスリップして幕末は土佐の秘境に紛れる。匿まわれた炭焼き小屋の娘八歳のタエに読み書きと計算を教えることに―(龍馬を追いかけて)。シングルマザー二人の子育て譚と幕末に教育に目覚めた少女の物語中篇三篇を収録。
著者等紹介
井岡道子[イオカミチコ]
愛媛県生まれ。グラフィック・デザイナーとして広告代理店、デザイン事務所等勤務。その後上京、フリーランサーとなる。2004年より執筆活動始める。2007年「父のグッド・バイ」(山梨日日新聞社・やまなし文学賞受賞により)発行。2015年「次ぎの人」で第一回林芙美子文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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