内容説明
パリ、第一次世界大戦後の若者たち、アプレゲールの青年男女はニヒルでセンチメンタル、脆弱で軽薄で無軌道で「試運転」もせずに高速で車をぶっとばしある者は深手を負い、ある者は死に至る。それぞれが抱える理想の愛。達成されない不全感の連鎖が悲劇を…。
著者等紹介
ネミロフスキー,イレーヌ[ネミロフスキー,イレーヌ] [N´emirovsky,Ir`ene]
1903~1942。ロシア帝国キエフ生まれ。革命時パリに亡命。1929年「ダヴィッド・ゴルデル」で文壇デビュー。大評判を呼び、アンリ・ド・レニエらから絶讃を浴びた。このデビュー作はジュリアン・デュヴィヴィエによって映画化、彼にとっての第一回トーキー作品でもある。34年、ナチスドイツの侵攻によりユダヤ人迫害が強まり、以降、危機の中で長篇小説を次々に執筆するも、42年にアウシュヴィッツ収容所にて死去。2004年、遺品から発見された未完の大作「フランス組曲」が刊行され、約40ヶ国で翻訳、世界中で大きな反響を巻き起こし、現在も旧作の再版や未発表作の刊行が続いている
芝盛行[シバモリユキ]
1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
15
独特の言い回しが気になります。2021/07/24
中海
2
この方確か20代でなくなってたような気がするんですが、あまりにも早熟で老成した文章に毎回結構HPが削られ、今回も病みました。テーマは若い男女の恋愛。あれ見た?映画版「存在の耐えられない軽さ」まさにあれだった。ダニエルデイルイスは別に悪物じゃない。ああいう男なんで、女の方がわかってから近寄らないと。みたいな不条理がまかり通る世界。ひとりひとり個人を優先しているだけなのである。けしてレナオリンが薄情な女ってわけじゃないんだ。かごに入れられると息ができなくなるんだ。そこを男は理解して近寄らないと。2023/10/19
アシモ
0
刹那に生きてたの?この頃のフランス人。 日本人から見たらずいぶん自分主義2023/07/27