内容説明
一一八七年六十九歳の西行は、奈良東大寺大仏滅金勧進を口実に、藤原秀衡のもと平泉へと四〇年の時を閲して旅立った。ただその一点から語り起こす物語。みちのくの歌枕とは何か。俊成、定家といった宮廷歌人とは一線を画す、西行の歌心とは何か。
目次
1章(命なりけり;帰還 ほか)
2章(大祭;鹿踊りの始まり ほか)
3章(新たな任務;夢の汀 ほか)
4章(再会;長い旅だった ほか)
著者等紹介
工藤正廣[クドウマサヒロ]
1943年青森県黒石生まれ。北海道大学露文科卒。東京外国語大学大学院スラブ系言語修士課程修了。現在北海道大学名誉教授。ロシア文学者・詩人。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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