著者等紹介
プリーシヴィン,ミハイール[プリーシヴィン,ミハイール] [Пришвин,Михаил Михайлович]
1873年、露西亜西部のオリョール県(現リーペック州)の商家に生まれる。中学を放校になった後、革命運動で逮捕、投獄(1年)、流刑(2年)。独逸のライプツィヒ大学で農学を学ぶ。1907年、「人怖ぢしない鳥たちの国で」、翌年、「魔法の丸麺麭を追って」を発表し、作家活動へ。各地を放浪し、多くの紀行文(オーチェルク)、童話、小説、随想を執筆。1954年、モスクヴァで逝去
岡田和也[オカダカズヤ]
1961年浦和市生まれ。早稲田大学露文科卒。元ロシア国営放送会社「ロシアの声」ハバーロフスク支局員。元新聞「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」翻訳員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
11
世界を観察し、解釈しようとするロシア人の私。世界を感じ、それと一体不可分になる中国人のルゥヴェン。共同生活における二人の文化の違いが、差異としてではなく、尊敬と尊重の念でもって取り上げられている。二人に共通しているのは自然への畏敬の念だ。季節の移り変わり、孤独な生活を律すること、野生動物との交わりが理性的に綴られている。その根底には、自然を神格化することなく、迷信に囚われることなく、そして自然に全く同化することもなく、自身と自然は他者であるという依拠がある。森と人との共生が重層的に立ち上がってくる文章だ。2021/07/27
サダルメリク
0
豊かな自然と気付きに満ちていて、内面に染み入ってくるような心地よさがあった。翻訳もいい。2020/06/07
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- 和書
- 大名廃業