内容説明
招き、招かれ、食卓を共にするパリのプチブル三家族、ブリュン家、ジャックラン家、ウンベール家。二十五年を隔てて出征した二度の世界大戦はベルナール・ジャックランを煉獄に突き落とす。大戦間を通して一途に愛しぬくテレーズ・ブリュン。錯綜する人々の思惑と苛酷な運命。秋の野焼きのように焼き尽くされてゆくフランス―。
著者等紹介
ネミロフスキー,イレーヌ[ネミロフスキー,イレーヌ] [N´emirovsky,Ir`ene]
1903~1942。ロシア帝国キエフ生まれ。革命時パリに亡命。1929年「ダヴィッド・ゴルデル」で文壇デビュー。34年、ナチスドイツの侵攻によりユダヤ人迫害が強まり、以降、危機の中で長篇小説を次々に執筆するも、42年にアウシュヴィッツ収容所にて死去。2004年、遺品から発見された未完の大作「フランス組曲」が刊行され、約40ヶ国で翻訳、世界中で大きな反響を巻き起こし、現在も旧作の再版や未発表作の刊行が続いている
芝盛行[シバモリユキ]
1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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