内容説明
一九四五年、終戦や敗戦ということばだけでは終わらない戦争。昭和20年代、全ての人が貧しく、生きることに必死だった姿こそ「二度と戦争を起こしてはならない」という歴史的教訓の証しとなる。大崎上島の地に、戦争が残した非情さ、抗うことができない運命を見、悲惨な境遇のなか、前向きに必死に生きる10代20代の遊女と男たち女たち、緊迫の中にも安らぎや楽しみを見出そうとする日々を描く5篇。
著者等紹介
穂高健一[ホダカケンイチ]
1943年広島県大崎上島町生まれ。中央大学経済学部を卒業、作家。日本ペンクラブ(広報委員、会報委員)、日本文藝家協会、日本山岳会、日本写真協会、歴史時代小説作家クラブの各会員。地上文学賞『千年杉』(家の光社)、いさり火文学賞『潮流』(北海道新聞社)など八つの受賞歴(小説部門)がある。読売・日本テレビ文化センター、目黒学園カルチャースクールで「文学賞を目ざす小説講座」、朝日カルチャーセンターで「知られざる幕末史」、「フォト・エッセイ」、かつしか区民大学、広島テレビカルチャーセンター、元気に百歳クラブ等の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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